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ピアノ入門-2「指と楽譜の数字」

大人のピアノ ピアノレシピ

指番号という言葉を聞いたことがありますか?

文字通り、指の番号です。ピアノは右手5本、左手5本の指で弾きます。親指「1」人差し指「2」中指「3」薬指「4」小指「5」と番号を決めています。指番号のルールーです。ここでは指番号を意識する意味と、指番号をおぼえる方法について解説します。

 

この記事の目次

  • 楽譜にある数字を確認しましょう。
  • 指番号を確実におぼえましょう。
  • ピアノを弾くように指を動かしましょう。
  • 指番号のまとめ

 

楽譜にある数字を確認しましょう。

下の楽譜をご覧下さい。音符の上に数字が書いてあります。これが指番号です。「この番号(この指)で弾いて下さい」という指示です。

指番号はクラシック系の楽譜、ピアノ初心者の楽譜には書かれてあります。楽譜によって書いていないものもあります。メロディーだけの楽譜、ポピュラー、ジャズの楽譜、クラシック上級者用の楽譜、原典版などです。

 

指番号を確実におぼえましょう。

指番号の図です。親指から順に1→2→3→4→5となっています。

てのひらを下にして、指を確認してみましょう。両手を机の上に置き、「1、2、3、4、5」と言いながら指を動かします。

右手と左手「1と5」の指、そして、右手と左手「2と4」の指を間違えないように、ここで指番号を確実におぼえておきましょう。

 

ピアノを弾くように指を動かしましょう。

指番号の確認するためにもどんどん指を動かしましょう。ここでの目的は「指番号をおぼえること」です。まずは確実に、なれてきたらだんだん速く動かしましょう。

 

 

指のエクササイズ「指move」です。まず、片手づつからスタートです。数字を見ながら指を動かしてみてください。ゆっくり確認しながら行ってください。

まずは左手を準備してスタート!

エクササイズ1と2は左手

エクササイズ3と4は右手

エクササイズ5と6は両手です。

 

エクササイズ1左手だけでスタート!

 

2-4-5-3-1-2-3-4-5-2

3-4-1-2-4-3-5-1-1-2

5-1-2-4-5-4-1-5-2-3

1-5-2-4-5-1-3-4-5-1

エクササイズ 2 左手だけでスタート!

 

4-5-2-3-5-3-4-2-3-1

2-4-2-4-5-1-5-1-4-3

5-2-3-2-1-2-3-2-5-1

1-2-3-4-1-2-5-2-3-4

エクササイズ 3右手だけでスタート!

 

1-3-1-3-2-4-5-1-3-1

4-2-4-2-5-4-5-4-2-1

3-4-3-5-2-4-3-5-1-4

3-4-5-3-4-5-1-2-3-4

エクササイズ 4 右手だけでスタート!

 

4-5-2-4-5-3-4-3-5-1

4-2-5-4-2-5-4-2-5-4

1-2-4-5-5-4-5-4-5-3

1-2-1-2-3-2-3-2-5-1

エクササイズ 5 両手でスタート!

 

5-3-4-3-4-5-4-5-4-5

2-3-1-1-2-4-3-5-1-1

5-2-4-5-4-5-4-3-1-4

4-5-4-3-4-3-2-3-2-1

エクササイズ 6 両手でスタート!

 

2-1-3-4-3-4-5-2-1-2

5-4-3-2-5-4-3-2-1-3

2-3-4-2-4-1-5-4-3-1

3-2-3-4-2-3-1-4-3-5

 

指moveいかがでしたか?

この練習でピアノが劇的に上手になる?のかはわかりませんが、指番号をおぼえるために効果的です。思い出したときに、数字を書いて指を動かしてみてください。両手で動かすのはなかなか難しいですよね。脳トレにも良さそうです。

 

まずはゆっくり確実に指を動かす。その次はリズミカルに一定のテンポで行うことが効果的です。肩の力はリラックス、指にも力を入れすぎずリラックス。ピアノを弾くときには脱力することも大切になってきます。

 

指番号のまとめ

ピアノに必要な数字、指番号をおぼえられましたか?頭でイメージするより、実際に指を動かす方がよいでしょう。ここで指番号を理解されたと思いますが、楽譜にかかれた指番号は実は完璧なものではありません。

 

えっ?

そうなの?

なんで?

指番号は、音楽研究者であったり、出版社であったり、ピアノを深く理解したピアニストが時間をかけて楽譜の上に数字=指番号を決めているのです。「この指運びで弾いたらうまく弾ける」「いい音色で演奏できる」というものです。でも「私はこちらの方が弾きやすい!」と思えばその指番号で弾いて基本は大丈夫です。その基準は、何回弾いても同じ指番号で弾けることです。
いろんな楽譜を見るだけでも指番号の確認ができます。楽譜をながめながら指を動かす練習もとても効果的です。これから数字をちょっと意識してたくさんの曲を弾いてみてください。