「家ではもっと上手に弾けるのよ」「家では間違わないのに、先生のところで弾くと間違えてしまう」
ピアノのレッスンの時、こんな質問をされることが多くあります。お気持ち、とてもよくわかります。ピアノは持ち歩く事が出来ない楽器で、演奏会の場でも始めて触るピアノを演奏することになります。
- タッチ感
- 鍵盤の材質
- 椅子の高さ、大きさ
- ペダルの踏み心地
- 強弱の出し方
ピアノのタッチは楽器によって、違うものだと理解しておく方がよいです。
ピアノ1台1台が違うと思います。電子ピアノでも、個体差があったりします。ご自宅のピアノが電子ピアノ、先生のレッスン会場ではグランドピアノだとすると、タッチは当然違います。ご自宅がグランドピアノだとしても、先生のグランドピアノとしても感覚が違います。
弾いていくうちに、自宅のピアノと先生のピアノが違いがだんだんとわかってきます。
”ちょっと重い感じだな”
”なんか滑る”
”音が大きい” ”音が小さい”
だから、こうやって弾こう!っと身体で感じていきます。
違いがわかってくると、ご自分なりに弾きわける事が出来るように必ずなります。
「家では間違えずに弾けるのに、なんでレッスンに来ると弾けないのかしら?」と言われる方が多いです。ちょっと厳しいですが、レッスンで1、2回間違えるのは、きっと緊張感等ですが、ほとんど弾けなくなっているこの状態は、弾けていないという事ですね。
環境が変わり、多少の緊張感を持ちながらピアノに向かう訳ですから、いろんな事が頭に巡り、「あ、間違えた・・・」となるのだと思います。
練習法としては、やはり、楽譜を確認しながら、ゆっくり確実に弾いていく
これが1番大切です。
- 指番号、音は間違っていないか
- 確実に音を理解する
- 丁寧な練習をする
- 音を良く聞く
何となく、ではダメで確実に弾くことですね。
私がこのような事をいつも言っているので、レッスンに来られるほとんどの方が、独り言のように、「家では弾けるのに・・・でもここで弾けないのは、弾けていないってことでした。わかっています・・・でもなんでこうなるの?ほんとは弾けてるのに...いえいえ、弾けていないと言う事でした・・・。」
っと、つぶやきながら弾いていらっしゃいます。みなさん、頑張っていらっしゃいます!
同じお気持ちを持たれた方、ぜひ、ピアノのタッチ感を考えながら、
そして、音を正確に練習する習慣を付けて下さい。いつでもどこでも同じ演奏が必ず出来るようになります!
ピアノは自分の楽器を持っていけないんです。でもいろんなピアノを弾く、操る楽しみに繋がります。大人になって始めたピアノであっても、ピアノの違いはわかります!
ぜひ、いろんなピアノを弾きこなしていけるよう、日々の練習と感覚を身につけましょう。